本研究会の目的
近代以前の時代に中央アジア地域(東・西トルキスタン)のムスリム住民によって書かれたトルコ系言語による文献については、当地域の歴史・社会・文化を研究するための根本的な史料であるにもかかわらず、いまだ十分な研究の蓄積があるわけではありません。ところが近年、中央アジア現地や世界各地に散在している写本・文書史料に関する所在情報が、次第に体系的に知られるようになってきました。それとともに、写本の複写物も日本にもたらされ、利用可能になりつつあります。
そこで、本研究会では、いわゆる「チャガタイ語」で記された写本を、最近複写物がもたらされたものを中心にとりあげ、それらの「史料」としての活用を視野に置きつつ、研究していきたいと考えます。具体的には、研究会活動として、担当部分を決め、写本を読み進めるという形式で、例会を毎週行っております。すでに、19世紀後半の東トルキスタンにおける事件について記した、Risala-i Khaqan ichida Tunganlari qilghan ishi (ロシア科学アカデミー東洋学研究所サンクト・ペテルブルグ支部所蔵)の講読を終了し、翻訳がほぼ完成しています。チャガタイ語写本研究会は、いわゆる「チャガタイ語」で記された写本を、最近複写物がもたらされたものを中心にとりあげ、それらの「史料」としての活用を視野に置きつつ、研究していきたいと考えます。
|